「料理の味はとても素晴らしかった」——口コミが証明する質
開業直後の短期間にGoogleへ寄せられた9件の口コミは、5点満点が大多数を占める。「料理の味はとても素晴らしかった」という率直な表現から、「すっぽんが美味しすぎる」「また絶対行きたい」といった強い言葉まで、評価のベースには料理そのものの印象が共通して置かれている。美食亭 遥が掲げる「美食を愉しむひととき」というコンセプトが、実際の食卓で受け取られている様子が伝わってくる。
個人的には、開業4カ月足らずでここまで口コミが揃うのは珍しいと感じた。料理への評価が土台にあってこそ、リピートや紹介が自然に生まれるのだと思う。
6,600円コースの構成、その密度と順序
最上位の6,600円コース(税込)は、3点盛りのお通しから始まり、姿造り・すっぽん白玉団子・ハマグリの酒蒸し・牛肉のたたき(自家製味噌)・自家製豚バラ角煮・海老カダイフ揚げ・鳥五目御飯・一番出しのお吸い物・フルーツと10品が続く。生簀食材と自家製料理を交互に配置した流れは、食事全体にリズムをもたせる。仕入れによって内容が一部変わる仕組みのため、同じコースでも訪れるたびに異なる皿が届く可能性がある。
「値段の割にクオリティが高い」という評価は最上位コースにも当てはまるようで、接待や記念日に選ばれる機会も出てきているとみられる。
落ち着いた和の空間、おもてなしの三本柱
店主・髙瀬遥平氏はサイトで、素材・空間・おもてなしの三点を一体として追求すると明言している。内装は落ち着いた和の設えで整えられており、「ゆったりと過ごせる空間」という印象が口コミに複数登場する。大切な人との食事や接待の場として選んでもらえるよう、空間づくりにも料理と同等の比重を置いているのが同店の考え方だ。
「また来たい」という言葉を利用者から引き出すことを目標に掲げており、実際の口コミでその言葉が繰り返されている点は、設計が機能している証左といえる。
すっぽんと生簀、二つの個性が一つの店に同居する理由
すっぽん料理と生簀海鮮という、ともすれば別々の専門店に分かれるジャンルを同一の厨房で扱うことは、それぞれへの習熟を必要とする。美食亭 遥はこの二本柱を軸に、すっぽん小鍋・すっぽんレバーの甘辛煮・活イセエビの刺身・活ハマグリ酒蒸しなど、広いメニューを実現している。「浜名湖の名物がこの場所で食べられるとは」という驚きの声が口コミに残るのも、食材の調達ルートと仕入れへの姿勢があってのことだ。
HotPepperでのコース予約に加え、InstagramとTikTokでの情報発信も並行しており、初来店前に料理や雰囲気を確認できる環境が整っている。


