全製品無添加、国産素材、年中無休。この店を貫く三つの軸
減農薬米・北海道産甜菜糖・国産小豆——くるみを除くすべての原材料を国産で揃え、保存料・甘味料を含む添加物を一切使わない。これが無添加堂 つくし野の製造における揺るがない前提だ。代表自身の食品添加物による体調不良という経験が、この前提を生んだ原点にある。添加物ゼロの必然として商品によっては消費期限がその日限りとなるが、「それでも買いに来る」という利用者の存在がこの姿勢を支えている。
店舗は年中無休で10:00〜18:00の営業のため、日程や曜日を問わず立ち寄れる環境が整っている。「いつ来ても営業していて助かる」という声が地元の利用者から届いており、日常的に通える場所として機能している。素材への誠実さと、いつでも開いている店構えが重なって、固定客の多い店になっている。
1736年から始まる、米穀商の長い歩みと転換
江戸元文元年(1736年)の創業から数えると、佐藤家と米との関わりは約290年に及ぶ。初代・佐藤市助が米穀商として産声を上げ、明治・昭和を経て地域の食を支えてきた。米の価格が揺れ動く時代に十二代目が選んだのは「米の命を別のかたちで未来へつなぐ」こと——餅・団子の製造への転向だった。長年米を扱ってきた家業の蓄積が、素材への向き合い方として和菓子づくりに受け継がれている。
「米と生きることを大切にしてきた歴史と想いを次世代へ伝える」という言葉は、経営理念として掲げられた文句ではなく、290年近い家業の記録そのものだ。この重みが製法の妥協しなさを裏付けており、臼と杵を使う昔ながらの仕込みを続ける理由ともなっている。
米から直接仕込む製法が生む、郷土菓子の本来の顔
米を蒸かし、臼と杵で生地にする工程を経た餅と団子は、噛むほどに広がる米の香りとコシが特徴だ。ゆべしは米粉と醤油をじっくり練り上げたしっとりした一品で、米の旨みと程よい甘みが引き立つ仕上がりになっている。大福・栗餅など季節の素材を取り入れた商品も手作りで揃い、団子は1本300円(税込)という価格で提供されている。
職人が一つひとつ手作りするため生産量に限りがあり、人気商品は当日中に完売することも多い。「早めに来ないと目当ての品がない」という声が口コミに見られ、訪問前の電話確認が推奨されている。贈り物や手土産として選ばれることも多く、「素材の出どころが分かるから信頼して贈れる」という声が届いている。
泉区の店舗を起点に、道の駅・市場・全国通販へ
仙台市泉区小角字杉下11-3の店舗は、東北自動車道・泉PAスマートICから車で約10分。泉中央駅から住吉台方面行きバスで小角バス停下車後すぐというアクセスに加え、駐車場も完備されている。大崎市岩出山「あ・ら・伊達な道の駅」、太白区茂庭「元気くん市場 仙台南店」「JA新みやぎ ファーマーズマーケット」の3拠点でも定期的に商品を展開しており、仙台市内外で購入できる場所が広がっている。
急速冷凍によるオンライン通販では全国発送に対応しており、解凍後もつきたての食感を楽しめると遠方の利用者から継続的に好評を得ている。宮城県外から繰り返し注文する利用者が存在し、米本来のコシと甘みを届けるこの仕組みが全国とのつながりを生んでいる。素材の誠実さを遠くまで届けられる体制が、この店の販路を支えている。


