沖縄の冬春に味わう、高設栽培の摘み取り体験
よつぼし・かおりの・すず・はるひなど4品種以上のいちごを栽培しているかふうイチゴ園は、1月上旬から5月頃までの期間限定で開園する。高設栽培を採用しているため、腰をかがめずに立った姿勢のまま摘み取れる仕組みになっている。40分間の食べ放題形式で、品種ごとの味の違いを比べながら楽しむ来園者が多い。練乳は持ち込み自由で、園内でも購入できる。
「子どもが自分の手で摘めるのがうれしかったみたい」という声がSNS上で目立つ。小さな子ども連れの家族にとって、高さのある棚から実を取る動作は遊び感覚に近いらしく、飽きずに過ごせるという評価が複数見られた。沖縄でいちご狩りができる農園自体が限られるなか、品種の多さで選ばれている印象を受ける。
毎年3月から始まる9カ月の栽培準備
シーズン開始は1月だが、かふうイチゴ園の仕事は前年3月にはもう動き出している。苗づくりから土壌管理まで約9カ月を費やし、ようやく来園者を迎えるところまでたどり着く。開園前に2年間の研修期間を経ているという経緯も、品質への姿勢を裏づける事実のひとつだろう。農薬の使用にも気を配り、摘み取り体験の安心感を意識した栽培を続けている。
個人的には、9カ月という準備期間の長さが正直印象に残った。収穫できる期間よりも仕込みの方がずっと長いという構造は、外から見るだけでは気づきにくい。「おいしいいちごを食べていただきたい」という農園側の言葉が、数字を聞くと実感を伴って響いてくる。
宜野座村の立地と世代別の料金体系
宜野座村宜野座1641番地に位置し、宜野座道の駅から車で約5分。観光ルートの途中に組み込みやすい距離感で、ドライブがてら立ち寄る来園者も少なくないという。沖縄本島の中部エリアに宿泊している場合、午前中に訪れて午後は別の観光地へ移動するプランが取りやすい。レンタカーでのアクセスが基本になる。
40分食べ放題の料金は大人2,500円、小学生と75歳以上が2,000円、2歳から未就学児は1,500円に設定されている。三世代で訪れた場合でも、家族全体の費用が見通しやすい価格帯だろう。75歳以上にシニア料金を設けている農園はそう多くなく、祖父母と孫が一緒に楽しむ光景を想定した設計と感じる利用者も多い。
完全予約制で確保される当日の体験枠
かふうイチゴ園は完全予約制を採用しており、Webカレンダーからの事前申し込みが必須になる。収穫作業の合間に電話対応が難しい時間帯があるため、予約手段としてはWeb経由が確実。前日までのキャンセル連絡を求めている点も含め、限られたいちごの量と来園者数のバランスを管理している。
予約なしで現地へ向かい入園できなかったという投稿がいくつか見つかった。人気のある日は早い段階で枠が埋まるため、訪問日が決まった時点で押さえておくのが無難だろう。事前に枠が確定していることで、当日は待ち時間なく入園できたという感想も目立つ。


