生バンド感覚で歌える音響空間と多彩なセッション
カラオケに合わせてママがドラムを叩いてくれる——そんな体験ができる店は、梅ヶ丘でもそう多くはない。カラオケバー ココスタジオファイブ 梅ヶ丘では、歌だけでなくギターやドラムを使ったセッションにも対応しており、カラオケ機材と生楽器が共存する独自の音楽空間を構成している。天井が高い店内設計のおかげで音が窮屈にならず、声も楽器もよく響く。上手さを求められる場ではなく、音を出すこと自体を楽しむ姿勢が根づいた空間だ。
「カラオケで歌ってるとママがドラムをたたいてくれて生バンドで歌ってるようで気分良く歌えた」という利用者の声がある。個人的にはこの距離感——演者でも客でもない、音楽を一緒にやる人同士という空気感が印象的だった。「音響がとっても良いので楽しく過ごせました」との感想も複数寄せられており、設備面への評価がリピート利用の動機になっている様子がうかがえる。
昼12時半から始まる、夜とは別の顔
昼の部は12時30分から17時。明るい時間帯に歌えるいわゆる「昼カラ」で、夜の営業とはまったく異なるテンションの時間が流れている。初めて訪れた人同士でも選曲の話題から会話が転がりやすく、歌い終わった後に「いい曲ですね」と声をかけ合う場面が日常的に見られるという。歌をきっかけにした緩やかな人のつながりが、この時間帯の持ち味になっている。
夜の部は19時から深夜0時までで、お酒やシーシャも用意されている。煙の立ちのぼる空気の中で音楽に浸る時間は、昼カラの開放感とは性質が違う。視覚や嗅覚まで巻き込んだ体験として、夜だけ通うという常連も少なくないらしい。梅ヶ丘駅から徒歩2分という立地も、夜遅くまで過ごしやすい理由のひとつだろう。
毎月第3日曜の定期ライブという核
定休日である日曜日のうち、第3日曜だけは19時からライブ営業に切り替わる。アキラのたい焼きパーティーLIVE、COCOの新春ジョイフルショー、まつざき幸介さん、大塚郷さん、EDGE OF THE UNIVERSEさんなど、プロ・アマを横断する出演者が月替わりで登場する。地下の限られた空間で行われるため、演者の息遣いや弦のこすれる音まで届く距離感が生まれる。
「天井が高いので何か落ち着くのです」と話す来店客がいた。B1フロアでありながら圧迫感が薄いのは、この天井高に負うところが大きい。ライブ終了後にそのまま感想を交わし合う流れが自然発生するのも、この店の空間設計がもたらす副産物だろう。毎回メンバーが異なるため、同じ場所でも空気が入れ替わる感覚がある。
貸切対応と「ママ」の存在感
貸切利用では、音楽仲間同士の集まりや少人数のパーティーなど、目的に応じた使い方を相談できる。型にはまったプランを押しつけるのではなく、人数や楽しみ方を聞いた上で調整する姿勢が基本になっている。貸切時に限りお酒の持ち込みにも対応しており、食事も店内で提供される。東京都世田谷区梅丘1丁目24-13アーバン梅丘B1、電話は03-3428-1787で受け付けている。
「ママもすごく良い人で楽しい方です」「ご飯はすごく美味しいです」——口コミにはこうした声が並ぶ。店の雰囲気をつくっているのは設備や立地だけではなく、カウンター越しに交わされるやりとりの温度感だという印象を持つ利用者が多い。音楽が共通言語になる空間で、構えずに過ごせる場所を探している人に向いた店だと感じる。


