近江牛・飛騨牛・丹波牛を部位単位で選び抜く仕入れの仕組み
オーダー率90%という数字が、近江牛特選ハラミの実力を物語っている。京都焼肉処 きはらでは、三大ブランド和牛――近江牛・飛騨牛・丹波牛――を各産地の牧場から直接買い付けており、一頭買いではなく状態の良い部位だけを選定する方式を採用している。A5・A4ランクの基準を維持しながら、流通の中間コストを省くことで専門店としては抑えた価格帯に収めた。カルビ、ロース、ハラミそれぞれの旨味を引き出すために、仕込みの工程から肉の温度管理や筋の処理に時間をかけている。
個人的には、醤油ダレ・フランス産岩塩・味噌ダレ・塩ダレと調味料の選択肢がここまで並ぶ焼肉店は京都市内でもなかなか見当たらないと感じた。店主自らがテーブルを回り、部位ごとの焼き加減や合わせるタレについて声をかけてくれるため、焼肉に不慣れな人でも迷わず食べ進められる。看板の「天肉」やホルモン好きに支持される「テッチャン」も、常連の間では定番の注文品になっている。こうしたメニュー構成が、初来店からリピートにつながる導線をつくっている。
掘りごたつ座敷36名・テーブル24名を収容する空間設計
掘りごたつ式の座敷は最大36名、テーブル席で24名、合わせて約60席。人数や用途に応じてレイアウトを変えられるため、家族連れの週末ディナーから部署単位の歓送迎会まで同じ店舗内で対応できる。足元にゆとりがあるので長時間座っていても身体への負担が少なく、小さな子ども連れでも落ち着いて食事ができる構造になっている。席の配置についてはスタッフが事前に相談に乗ってくれるという声が目立つ。
同じ建物の2階には系列の「スナック&バー おるぼーんパートⅡ」が入っており、焼肉の一次会から移動なしで二次会へ流れることができる。カラオケ設備も備わっているため、宴会の延長として周囲を気にせず盛り上がれる環境が整っている。幹事が二次会の店探しに奔走しなくて済む、という点は参加人数が多い宴会ほどありがたい。この動線の便利さは、宴会利用のリピート率にも反映されているようだ。
平日ランチから宴会コースまでカバーするメニューの幅
火曜から金曜のランチタイムには、和牛を使った定食や丼、プレートメニューが並ぶ。テイクアウト用の弁当も用意されており、近隣のオフィスワーカーが昼休みに持ち帰る姿も珍しくない。烏丸御池という土地柄、観光客がふらりと立ち寄るケースもあり、昼の時間帯は回転が速い。
ディナーでは単品のほか、タン塩・和牛カルビ・豚トロなどを組み込んだコース料理を複数展開している。飲み放題付きコースにはビール・焼酎・赤ワインまで含まれ、忘新年会や納涼会シーズンに予約が集中すると感じる利用者も多い。やみつきキャベツやキムチ盛り合わせといったサイドメニューの充実ぶりも、宴会の満足度を底上げしている。貸切対応も受け付けているため、サークルや地域の集まりなど団体利用の相談も可能だ。
烏丸御池エリアで16年超、駅近と駐車場を両立する営業体制
地下鉄丸太町駅から徒歩約2分、烏丸御池駅からでも約5分。京都のビジネス街に近い立地で、仕事終わりに寄りやすい距離感にある。駐車場は2台分を確保しており、車での来店にも対応。営業は月曜・土曜・日曜・祝日が17時から23時、火曜から金曜はランチ11時30分から14時とディナー17時から23時で、定休日を設けずに回している。
このエリアで16年以上店を構えてきた積み重ねは、地元客との距離の近さにそのまま表れている。予約なしでも入れるが、週末や団体利用時は事前連絡を入れておくほうが確実だ。電話のほか予約サイトからも受け付けており、問い合わせのハードルは低い。常連客の紹介で初来店するケースも少なくないという話を、取材時に店主から聞いた。


