地名を冠した菓子が語るもの
菓子工房シェルシェの棚には、「染井野の道」と名づけられたチーズとショコラの菓子が並ぶ。染井野は店が根を張る千葉県佐倉市の地名だ。土地の名を菓子に冠すること自体が、この店がどこで誰に向けて商いをしてきたかを物語っている。所在地は佐倉市染井野3-40-18、閑静な住宅地の一角にある。
店を営むオーナーシェフの松本雅道さんは、2004年1月にこの地で店をひらいた。専門学校の卒業後にプリンスホテルで経験を積み、フランスへ渡り、帰国後は横浜のケーキハウスノリコでオープニングスタッフを務めた人だ。3軒の洋菓子店での勤務も経ている。個人的には、地元の地名を臆さず商品名にする姿勢に、この場所で長くやっていくという覚悟がにじんで見えた。
探し、努めるという店名の意味
「シェルシェ」は「探す・努める」を意味する言葉から取られた店名だ。お客様に喜ばれる菓子を探し続け、そのために努める——その姿勢が名に込められている。ノリコで過ごした6年間、経営理論から商品構成まで学びが覆されるほどの経験を積んだ松本さんは、職人のためではなく誰からも愛される菓子を作ろうと考えるようになった。小さな子どもからお年寄りまで親しめる店。それが今の菓子工房シェルシェの土台にある。
定番から焼き菓子まで
店に並ぶ菓子は幅が広い。ホームプリンは厳選した牛乳と新鮮な卵で作る定番、半熟プリンは生クリームを使ったなめらかな仕立てだ。クッキー生地をのせて焼いたシュー皮に2種のクリームを詰めたクッキーシューもある。焼き菓子ではバター風味のリーフパイが賞味期限3週間と日持ちし、米粉のカステラや静岡県産一番茶のカステラもそろう。
注文と予約は店頭または電話で受け付けている。デコレーションケーキの8〜10号は営業日2日前までの予約が案内されており、全国配送にも対応する。営業は平日10時から18時、土日祝は18時30分まで、水曜が定休(祝日は営業)だ。


